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イルミナ

イルミナ
魔導書の幻魔・イルミナ
(まどうしょのげんま・いるみな)
救書の灰幻魔・イルミナ
(きゅうしょのかいげんま・いるみな)

・スキル:グリモワールシェイド
・リーダースキル:魔導の禁忌(まどうのきんき)
・イラスト担当:池屋
・スキル:グリモワールシェイド
・リーダースキル:秘匿の魔導(ひとくのまどう)
・イラスト担当:池屋

魔導書の幻魔

「白獣魔・イルム」が己の複製を作ろうと魔導書から創造した存在。
しかし「魔導書を創造する」能力は無く、イルムからは「失敗作」「成り損ない」と呼ばれている。
自身と同様に、創造者であるイルムから「失敗作」と呼ばれ棄てられた魔導書の数々を愛しており、数多くの魔導書達がその力を発揮できるよう願っている。
そのため、「失敗作」だからと容易に捨ててしまうイルムの事は好きではない。

魔導書の幻魔の物語

1.失敗作の成り損ない

「白獣魔・イルム」は、「完全なる魔導書」創造を効率的に実行しようと、自身の複製を創造するための魔導書を生み出す。しかしそこから生まれた「魔導書の幻魔・イルミナ」はイルムのような「魔導書を創造」する力を持たなかった。
特別な幻魔である自身の複製創造が不可能だと知ったイルムは、イルミナを「成り損ないの失敗作」と呼び、彼女への関心を無くしてしまう。
自身の創造者であるイルムに放置されたイルミナはその存在を持て余され、凍冥魔・インディゴによって天城の隅に追いやられる事となった。

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2.書庫への来訪者

「創造主は失敗作と言うけれど、どの魔導書も必ず何かの役に立つ力を持っている」
「完全なる魔導書」の創造過程でイルムが生み出した「失敗作」の魔導書達を愛するイルミナは、創造主であるイルムの意志に反し、処分されるはずの魔導書達を集め書庫を作る。
しかしイルミナへの関心を失ったイルムは彼女の行動を咎める事なく放置したため、イルミナは誰も訪れる事のない薄暗い書庫で魔導書達と共に長い時を過ごしていた。
そんなある日、敵の居城で居場所のなかったサリアが半壊したデウス=エクス=マキナの機体を抱いてイルミナの管理する書庫へと訪れる。
「ここに居させてもらってもいいかな」
「貴方の好きにすればいい」
イルミナは突然の来訪者であり本来ならば敵であるサリアの存在を受け入れ、書庫での滞在を許可した。

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3.失敗作の使い道

イルミナの書庫でサリアが過ごすようになり幾日か過ぎたころ、イルムはサリアの記憶を元に「完全なる魔導書」の創造に必要な「人の書」を創り上げる。
育ての親である頑龍王や己の使命を裏切った苦しみに涙しながら、それでも友を助けたいとデウス=エクス=マキナの機体を抱きしめ蹲るサリア。
そんな彼女を見て、イルミナは自身の管理する膨大な書物の中から数冊の魔導書を彼女へと差し出した。
しかしそれは、決して泣き崩れるサリアのためではない。
「創造者に見せてあげよう。失敗作と呼ばれたこの子達が、どれほどの力を持つのか」
イルミナが大切に思うのは、いつも己を取りまく魔導書達だけだった。

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4.棄てられた本の改編

サリアが去り、再び1人きりで魔導書を読みふけっていたイルミナの書庫。
そこへ音もなく現れた「怪面の魔公女・メル」は、イルムから盗み出したボロボロの魔導書をイルミナへと手渡してきた。
今にも崩れそうな本に未だ僅かな力が残っている事を感じたイルミナは、魔導書を受け取ると本の山から自身の筆を手に取る。
「生まれ変わろう、貴方達が正しく力をふるえるように」
イルムのようにゼロから魔導書を創造する事はできないが、既に存在する魔導書を改編する事ができるイルミナは、捨てられた魔導書に筆を走らせ、歪な文字を書き換えて行った。

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魔導書の幻魔の周囲

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