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スオウ

スオウ
流焔の鬼龍契士・スオウ
(りゅうえんのきりゅうけいし・すおう)
浮雲の鬼龍契士・スオウ
(うきぐものきりゅうけいし・すおう)

・スキル:無形の呼吸(むけいのこきゅう)
・リーダースキル: 無邪の鬼気(むじゃのきき) ・リーダースキル: 継界龍降・ユキアカネ(けいかいりゅうこう・ゆきあかね) ・イラスト担当:池屋

鬼龍契士

転界の出身で、継界の様々な場所を旅して回っている龍契士。
どの勢力にも属さない中立の立場で行動しており、龍王達とも「友」として対等な関係で接することができる数少ない人物。
今回はリンシアとヴォルスーンの頼み事を聞き入れ、細工師が作った「龍玉」をリューネとシルヴィに届けた。

非常に長く生きており、自身の肉体年齢も変幻自在。
普段子供の姿をしているのは「世渡りしやすい」ため。
リクウや直属部隊の隊員達のことも知っており、方々に顔が利く。
ヴァレリアとは腐れ縁で、チュアンも含めて酒飲み仲間。
酒好きで遊び好きな性格をしており、共に旅をしているアルファとオメガを振り回している。

契約龍のユキアカネは未来を見る特別な瞳を持った龍神で、当時盲目だったスオウと契約し自らの瞳を彼と共有した。
その瞳は心眼や遠視、そして近い未来の可能性を視ることが可能。
ただしこの力は使うとしばらく動けなくなる。
幻魔との争いに対して彼が中立の立場でいる理由は「どの未来を視ても、自分が本格的に関わるとロクなことにならなかった」から。
怒りの度合いに比例して尻尾が増える。

鬼龍契士の物語

0.過去Ⅰ

かつて、転界にとって「不要」なものを排除する一族が存在した。
一族には代々「監視」の役割を担う「狐龍」が与えられ、「狐龍」は自身の手足となる「鬼」を選ぶ。今代の「鬼」として選ばれたスオウは誰よりも優秀だった。
「鬼」として選ばれた者は生まれた瞬間に光を奪われ、役目を果たす時以外は幽閉同然の扱いを受ける。歴代の「鬼」は自身の境遇に絶望していたのに、スオウはそのような感情を抱く事なく、ただ示されたものを排除するだけの存在として生きている。
対して転界の汚れたものばかりを視なくてはいけない使命に嫌気がさしていた狐龍のユキアカネは、その「目」を使い別世界である「継界」の様子を見るのが楽しみの一つだった。
様々な生物がそれぞれの願いや思いを糧に世界を彩り、時に塗り替えていく。
そんな異界の行末を楽しんでいた彼女は事あるごとにその話をスオウにしていたが、彼は関心ひとつ見せなかった。

ある日ユキアカネは尋ねた。お前には願いがないのかと。思いはないのかと。
スオウは返答する。どうでもいいと。
生きる世界がどんな場所か、自身が排除する存在がどんな者か、自身のことすら見えないスオウは何にも興味や関心を持たず、それ故に躊躇なく示された「不要物」を排除するだけ。ユキアカネは、そんな彼の魂が色褪せた悲しいものに見えていた。
継界に生きる者のように美しい魂の色になればいいのに。
そう思うようになっていった。

ある日、スオウは人づてに自分の名がある色の名前なのだと聞く。
初めてその事を知ったスオウは、ユキアカネに尋ねた。
「オレの名前とその色、どっちが”赤い”の?」
「同じくらいだね」
「へー」
いつも通り、どうせ見えないのだからどうでもいいという返答。
しかしスオウの心には「自分は一体どんな色なのだろう」という興味が沸いた。
本来であれば、「狐鬼」は自身に与えられた使命以外の感情や関心を持つ事を禁じられている。しかし、初めて芽生えた感情をユキアカネはとがめなかった。
それが初めて、彼の魂がわずかに色づいた瞬間だったからだ。

0.過去Ⅱ

それからユキアカネはスオウに自身が見ている「継界」の様々な色を教えた。
木々の色、生物の色、空や大地や海の色、世界の色。
スオウはだんだんそれらに関心を示すようになった。
どんなものなのかが知りたい、見てみたい。そう願う彼の魂はどんどん美しく色づいていく。しかし、どんなに焦がれても見ることはできないという事実が襲い、その魂は瞬く間に色褪せる。そんな様子を側で見ていたユキアカネは、ある決心をした。

ユキアカネはある日、彼に問いかけた。
「お前が思うほど世界は綺麗な色ばかりではないかもしれない。汚れた色に絶望するかもしれない。それでもお前は見てみたいかい」
その問いに彼が頷くと、彼女は自身の瞳を抜き出して渡した。
与えられた瞳でスオウが初めて見たのは、生まれた時から側にいたユキアカネの瞳の色だった。

しかし、そんな狐龍と狐鬼を一族は許さなかった。一族は彼等を捕えようとするが、ユキアカネは彼を一族から逃がすべく、自身の力を使って継界へと移送する。
共に行こうと手を伸ばすスオウ。しかし彼女はその手をとらなかった。
瞳を与えたことで目が見えなくなっており、手が取れなかったのだ。
「私はもう十分に視た。続きはお前が見届けてくれたらいいさ」
そうしてスオウを継界へ逃がしたユキアカネは捕らわれの身となってしまった。

0.過去Ⅲ

捕らわれたユキアカネは力が衰え、監視の使命を果たせなくなるまでになっていた。
一族は彼女を排除し、次の龍に役目を引継がせようと考える。
最後に一度だけ、楽しそうに世界を見るスオウが見たかったと願うユキアカネ。
そんな彼女の前に、継界へ逃がしたはずのスオウが現れた。
彼は継界で助けてくれたヴァレリアの力を借り、ユキアカネを迎えに来たのだ。
「二人で一緒に継界の未来を見届けよう」
その言葉でユキアカネは今度こそ差し伸べられた手を取り契約を交わす。
スオウは龍契士となり瞳をユキアカネと共有すると、そのまま彼女と共に継界へと戻って行った。

【関連モンスター】

鬼龍喚士の周囲

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