パズル&ドラゴンズ
オメガ
昂龍喚士・オメガ (こうりゅうかんし・おめが) |
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優護の昂龍喚士・オメガ (ゆうごのこうりゅうかんし・おめが) |
・スキル:イノセントシンパシー
・リーダースキル:滾爪の召龍印(こんそうのしょうりゅういん)
・イラスト担当:中村エイト
昂龍喚士
龍を喚べる龍。龍と人、どちらの姿にも変化することが可能で、人型になると龍喚士としてアルファを召喚、使役できる。
臆病かつ弱気でいつもオドオドとしており勝気なアルファに叱られてばかりいるが、いざという時の立場はオメガの方が強い。
自分達を救ってくれたスオウに対して盲目的なまでの敬愛を寄せており、たまに暴走してアルファを困らせる。
昂龍喚士の物語
0.逃亡
「龍を喚べる龍」として人工的に生み出されたオメガは、自由もなく道具として扱われることを厭い、自身の対として生まれたアルファと共に生まれた施設から脱走する。
しかし施設の者達からの追手は止まず、襲われるたびにアルファは龍となってオメガを守っていた。しかし、そんな彼の魔力もやがて底を突きかける。
ジリジリと追手が迫りくる中、ボロボロになりながらも守ろうとするアルファに、オメガは涙をこぼしてすがった。
「ア、 アルファ、ダメだよ……っ! それ以上戦ったら、アルファが……」
「うるせぇな……弱虫は黙ってオレの後ろに隠れてろ!」
このままではアルファが倒れてしまう。
(わたしのせいだ。わたしが、アルファにわがままを言ったから)
灰色の壁以外の色が見てみたい。外の世界を見てみたい。
そんな自分の願いを叶えようとしてくれただけなのに。
(これ以上アルファに傷付いてほしくない)
意を決したオメガはアルファに人型へ戻るよう強制的に命令をかけ、今度は自らが龍化した。
「バカ! 止めろオメガ、お前の力は安定してねぇんだぞ!?」
『やだ、わたし、アルファをまもるの……!』
制止の声も聞かず、力を使い周囲の敵すべてを薙ぎ払う。
しかしその反動で、オメガは意識を失ってしまった。
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0.5.救い
次にオメガが目を覚ましたのは、燃え盛る施設の中だった。
アルファに支えられながら朦朧とする意識の中で彼女が目にしたのは、自身を道具のように扱っていた者の驚愕の表情。そして見知らぬ人間の背中だ。
「追手はオレが相手をしてやる。お前等はその隙に脱出しな」
余裕そうな、しかしどこか怒気を含んだ言葉を発したその人間は、ゆっくりとこちらに振り向く。その表情は、まるで鬼の笑みのようだと思えた。
彼に言い含められ、アルファはオメガを背負ってその場から走り出す。
「……きれい」
彼の背に身体を預けながら、オメガは燃え盛る赤を纏ったスオウの姿を瞳に焼き付けた。
その後、無事施設を脱出したアルファとオメガの前に再びスオウが姿を現す。
あの時救ってくれた彼の姿が心から離れなかったオメガは、目をキラキラさせながら助けてくれたお礼と同行を申し出た。
「わ、わたし、スオウ様のお役に立ちたいです! 今は、小さくて難しいかもしれませんが……。で、でも頑張りますから! どうか、お願いしますっ」
必死に小さな頭を下げるオメガに、スオウはぐぐっと後ずさる。
まるで雪のように白く純粋な魂の色を映し出すオメガを、彼は突き放すことができそうになかった。
「オメガの奴、助けてくれたアンタに心底入れ込んじまったんだよ。目が覚めてからずっと、あの人はどこ、早くお礼が言いたい、一緒に行きたい、側にいたいって……!」
「あー……うん、なんかオイシイとこだけ摘まんじゃったみたいでゴメンね少年」
「うるせぇ黙れ謝んな!」
こうして、アルファとオメガはスオウと共に行く事となった。
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昂龍喚士の周囲
※パズドラクロス・TVアニメーション等の設定とは異なります。