パズル&ドラゴンズ

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ニース

ニース
劾龍喚士・ニース
(がいりゅうかんし・にーす)
追跡の劾龍喚士・ニース
(ついせきのがいりゅうかんし・にーす)

・スキル:ヴェントノワール
・リーダースキル:刻裁の召龍印(こくさいのしょうりゅういん)
・イラスト担当:イトウヨウイチ

劾龍喚士

始まりの龍喚士・ソニア=グラン直属の部隊に所属する龍喚士で部隊長を務める。
龍喚士としての才能に溢れ、数多の龍を召喚し従わせることが可能。
気さくな性格をしているが命令には忠実に従い確実に実行する冷静さも兼ね備えている。

劾龍喚士の物語

0.隊長

代々優秀な龍喚士の一族に生まれたニースは、幼少時から数多の強力な龍を召喚し使役できるエリートとして育った。
膨大な魔力を遺憾なく発揮し様々な種族の龍を自在に操る実力者でありながら、その力をひけらかすことはない。与えられた命令には正義と呼べないようなものもあったが、余計な情を抱くことなく忠実に任務を遂行する。一族の教え通り、継界の平和のために動く龍喚士となったニース。しかし人々はそんな彼女を称賛しながらも、どこか遠い存在として扱うようになっていった。自分と同じ立ち位置に立つ存在がいない。そんな孤独感に寂しさを感じながらも自分の力で継界の平和を守れるならと力を振るってきたニースは、ついに始まりの龍喚士・ソニア=グラン直属部隊の隊長として認められるまでに至った。
そこで彼女は初めて、仲間と呼べる存在に出会う。
自由に世界を飛び回る者、まだ若く経験が少ない者、自身の心のままに動く者、理想を追いかける者、不器用で融通が利きにくい者。
自身が率いる隊の一員として選ばれた龍喚士は誰も彼も癖のある者ばかりだったが、彼等との任務ややり取りは、ニースの孤独感を打ち消していった。
(私はソニア=グラン直属の部隊長として、この仲間たちと共に継界を守っていく)
その思いを胸に、ニースが率いる部隊は数々の成果をあげていった。

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0.5 非情

直属部隊の隊員として任務を行うようになってからしばらくした頃、ニースに緊急の命令が与えられる。その内容は、直属部隊に属する者の1人である彩龍喚士・イデアルの捕縛だった。人と龍を強制的に融合させ契約者とさせる禁忌の術。彼女がこれを創り上げたという。仲間と共に現場へと赴いたニースは、ボロボロに破壊された館で暴れる少年と、まるで人形のようになってしまっていたイデアルの姿を見つけた。
ニースはすぐさま指示を出し、暴れる少年を捕える。
一体何があったのか。いくら問い質しても、心を壊してしまっていたイデアルからは何の返答も返ってはこなかった。
その後、館に仕えていた少女の証言で、ニース達はあの場で起きた悲劇を知る。
禁術を創り上げてしまったイデアルを放置はできない。しかしこのままでは彼女を処するということになってしまう。
ニースは苦悩の末、イデアルの師であるエンラと共に彼女の記憶と感情を封印し、継界のためだけにその力振るうように仕向けた。

【関連モンスター】

1.命令

5人の龍契士による伝説の地の襲撃と、龍覚印の強奪。 この事態を受け、ニースは各地に散らばっていた部隊の一員を招集し、ソニア=グランからの勅命を彼等へと伝える。4人の隊員へそれぞれが追うべき相手を伝え終えたニースは、最後の1人が待つ部屋へとやってきた。
重苦しい扉を開いた先で待っていたのは、おびただしい数の魔法陣に囲まれたイデアル。
「お待ちしておりました部隊長様。私は何をすれば良いのでしょう?」
クスクスと笑みを浮かべるイデアルに、かつての面影は欠片もない。
彼女を助けるためとはいえ、本当に記憶を封印することが正しいことだったのか。
ニースの心に浮かぶ疑問。しかし今から彼女へと告げる任務の内容を考えれば、きっと覚えていない方が幸せなのかもしれない。
そう自分に言い聞かせ、ニースはイデアルに命令を伝える。
「イデアル。貴方に第五の龍覚印の奪還と、伝説の空路襲撃者の排除を命じます」
「かしこまりました。全ては継界の康寧のために」
笑顔で頷くイデアルを見て、ニースはぎゅっと拳を握りしめる。
彼女は知らない。自分が与えられた命令が、どんなに残酷なことなのかを。

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劾龍喚士の周囲

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